煤竹色 (すすたけいろ) 赤みを帯びた黄みの灰色 r・y-dkGy 9.5YR3.5/1.5
囲炉裏などの煤で煤けて茶色く変色した竹の色。竹は日本に自生する身近な植物のため、青竹色、老竹色、若竹色などたくさん色名がある。
利休鼠(りきゅうねずみ) 緑みの灰色 g-mdGy 2.5G5/1

茶人の千利休にちなんだ色。抹茶のような緑みの灰色。
銀鼠 (ぎんねず) 明るい灰色 ltGy N6.5

銀は「しろがね」と呼ばれ、鼠は無彩色灰色をさす名称であったことから、白に近い明るい灰色のことをいった。英名はシルバーグレイにあたる。
生成り色 (きなりいろ) 赤みを帯びた黄みの白 r・y-Wt 10YR9/1

染色や漂白を施さない素材の自然のままの色。
牡丹色( ぼたんいろ) 鮮やかな赤紫 vv-RP 3RP5/14

兵さん時代の襲の色目に用いられる。
古代紫(こだいむらさき) くすんだ紫 dl-P 7.5P4/6

平安時代以前からの伝統的な少しくすみのある赤みの紫。
江戸紫(えどむらさき) 来い青みの紫 dp-bP 3P3.5/7

武蔵野に自生した紫草で染めた青みの鮮やかな紫。
桔梗色 (ききょういろ) 濃い青紫 dp-V 9PB3.5/13

桔梗の花の色。
群青色 (ぐんじょういろ) 来い紫みの青 dp-pB 7.5PB3.5/11

中国渡来の鉱物顔料、群青の色で、青が群れるを意味する。
瑠璃色(るりいろ) 濃い紫みの青 dp-pB 6PB3.5/11

宝石の瑠璃色。英名はウルトラマリンブルー。
縹色 (はなだいろ) 強い青 st-B 3PB4/7.5

藍染の浅葱の次の段階の色。五色の青に相当する色。
藍色(あいいろ) 暗い青 dk-B 2PB3/5

藍はインディゴでも有名であるが、世界最古の植物染料といわれる。藍色は紺の手前の濃い色をさし、藍染の総称としても使われる。
空色(そらいろ) 明るい青 lt-B 9B7.5/5.5

晴れた日の青空の色。
瓶覗 (かめのぞき) 柔らかい緑みの青 sf-gB 4.5B7/4

藍染の初期の段階の色を表す。瓶を覗き込んだくらい少しそまったというところから付いたと言われる。
納戸色 (なんどいろ) 強い黄みの青 st-gB 4B4/6

江戸時代の流行色。
浅葱色(あさぎいろ) 鮮やかな緑みの青 vv-gB 2.5B5/8

藍染の浅い段階の色。藍染は薄い段階では緑みを帯び、濃くなるにつれ、紫みを帯びてくる。浅葱よりわずかに薄いものを水浅葱という。
新橋色(しんばしいろ) 明るい緑みの青 lt-gB 2.5B6.5/5.5

明治に入り使われるようになった合成染料の鮮やかなターコイズ系の青。
鉄色(てついろ) ごく暗い青緑 vd-BG 2.5BG2.5/2.5

藍染の色で、緑みのある青をいう。
青磁色 (せいじいろ) 柔らかい青みの緑 sf-bG 7.5G6.5/4

中国から平安時代に伝わった磁器、青磁の色。
若竹色(わかたけいろ) 強い緑 st-G 6G/7.5
若い新鮮な竹の色。
緑青色(りょくしょういろ) くすんだ緑 dp-G 4G5/4 
飛鳥・奈良時代から使われている緑色顔料・孔雀石の色。「ろくしょう」ともいう。